FEATURES

海と森のミネラルを<br> まるごと味わう塩

塩の匠である井上雄然(いのうえゆうぜん)が、日本全国を巡り、理想の塩づくりができる土地として選んだ、山口県の油谷湾。
そこは、人の手が入っていない原生林が約80%も残る森に囲まれた海。長州藩の時代から魚付林政策として守られてきた場所だからこそ、自然の生態系が残り、植物の種類も多く、自然のミネラルを豊富に蓄えています。

その森のミネラルが、2つの長い川を伝って、雨とともに流れこみ、湾状の汽水域で海のミネラルと混ざりあいます。 そうすることで、海と森のミネラルが豊富な滋味豊かな味わいの塩ができます。旨みを強く感じ、素材をぐっと美味しく引き立てるのが特徴です。

HOW TO MADE

海のミネラルバランスを<br> そのまま塩に。<br> こだわり抜いた塩の匠の技術

塩を焚き上げる雄然(ゆうぜん)さんが目指すのは、海から生まれた人間の身体にとって必要不可欠な「太古の海のミネラルバランス」をそのまま塩に取り入れること。

まずは、立体式塩田で、太陽の熱と風でゆっくり海水を濃縮させることで、微量ミネラルを残します。

その後、苦みや雑味を強く感じる原因であり、太古の海より海水内の含有量が大幅に増えているマグネシウムを主成分とするにがりを落とします。にがりは、焚き上げのタイミングで合有量が変わってくるため、雄然さんが五感をもって判断。その後の「寝かせ」でもさらににがりの量を繊細に抜きます。

そして、一番重要なのは“天地返し”。塩に含まれるミネラルは、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどそれぞれ 結晶化するタイミングが異なり、層になって焚き上がります。そのためまんべんなく天地を返しながら、各種ミネラル成分をまぜあわせることで、 太古の海のミネラルバランスを目指しています。